響きの表象 (1981)

基本
作品名(英) Hibiki no Hyō-Shō
作品名(独) Hibiki no Hyō-Shō
作品記号 044
作品年 1981
ジャンル 室内楽
演奏時間 8分
楽器 vn, pf
楽譜・譜面
株式会社音楽之友社
連絡先 〒162-8716 東京都新宿区神楽坂6-30
電話 (出版部)03-3235-2145
ホームページ www.ongakunotomo.co.jp/

曲目解説

この作品は、1980年1月に_された、ヴァイオリニストの小林健次氏と、作曲家でピアニストの一柳慧氏による”Duo-Recital”のたに書かれた。

この作品には、かつて、50~60年代のこの二人の音楽にまつわる、個人的な、ある”遠い過去の記憶”が潜在している、ヴァイオリンは弱音(非現実)と強音(現実)が交錯し、ピアノ・パートは22音からなる弱音による無限的パターンの”円運動”を行なう。

石井眞木、1981。源:音楽之友社プリントスコアより

 

これは、友人である2人の素晴らしい音楽家、ヴァイオリンの小林健次氏、作曲家でピアニストの一柳慧氏のための書いた作品である。この初演を聴いて、かつて1960年初頭、ダルムシュタットの「現代音楽のための夏季講座」で聴いた<2人の音楽>の印象は、ある<遠い過去の記憶>となって潜在していたことを、この作品の響きは教えてくれた。ヴァイオリンは弱音(非現実)と強音(現実)が交錯し、ピアノは22音からなる弱音の無限的な円運動を続ける。

初演:1981年1月/東京。ヴァイオリン:小林健次、ピアノ:一柳慧

石井眞木, 1992