砕動鬼 (1989-1992)
| 作品名（英） | Saidōki (Demon) |
|---|---|
| 作品名（独） | Saidōki (Dämon) |
| 作品記号 | 086 |
| 作品年 | 1989-1992 |
| ジャンル | オーケストラ/協奏 |
| 演奏時間 | 13分 |
| 楽器 | Orch, Perc |
| リコーディ音楽出版社本社 | |
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曲目解説
応永30年（1423年)、61歳の世阿弥が次男の元能に相伝した「三道」(三体作書)で、
『砕動風というのは、荒々しさを基本としながらも、同時に身を砕いて演じる様式である』
『砕動風の鬼は、姿かたちは鬼でありながら心は人間を演ずるのである』
と述べている。
この作品のタイトル「砕動鬼（さいどうき）」はここからとられた。打楽器独奏は、金属打楽器を中心に、木質(竹)打楽器などにより特異な複合音響を現出させる。そして、オーケストラ・サウンズと一体となりながら、＜力感ある荒々しい鬼＞の表層と、＜人間的な心＞を表わしながら、新しい音響の宇宙を求めていく。
初演:1989年11月20日/新星日響20周年記念コンサート/サントリーホール/指揮:大友直人/新星日本交響楽団
初演(協奏曲として改作):1992年4月11日/東京文化会館/｢現代の交響作品展'92｣/指揮:石井眞木/新交響楽団
石井眞木