9奏者のための前奏と変奏 (1960)
基本
作品名(英) |
Prelude and Variations for 9 Players |
作品名(独) |
Präludium und Variationen für 9 Spieler |
作品記号 |
001 |
作品年 |
1960 |
ジャンル |
室内楽 |
演奏時間 |
10分 |
楽器 |
fl, cl, bn, hrn, perc, pf, vn, va, vc |
曲目解説
石井眞木
これはいわゆる12音技法で書き上げた私の最初のまとまった作品である。今からみると その習作的なことはともかくとしてベルリン音楽大学在学当時 その作品を分析し検討していた諸作曲家特にシェーンベルク ウェーベルンの影響がかなり大であったようだ。すなわち昨今よくいわれている12音アカデミズムの中を泳ぎまわってできあがった作品なのである。しかし幸運なことに1961年9月4日 第16回現代音楽のためのダルムシュタット国際夏期講座でブルーノ・マデルナ指揮 国際クラニッヒ・シュタイナ一室内アンサンプルで初演同月同日 オランダ ビルトーヴェン国際作曲コンクールに入賞しヒルヴェルズムでガウデアムス室内アンサンプルによって同時初演されオランダ ベルギー ケルンの各放送局より放送された。これらの経験は私にとって非常に貴重だった。かなり明確にその後進むべき私の音楽的目標を知るきっかけとなったのである。