キャラクテーレ (1965)
作品名(英) | Charaktere |
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作品名(独) | Charaktere |
作品記号 | 008 |
作品年 | 1965 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 10分 |
楽器 | vn, fl, ob, guit, pf, perc |
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曲目解説
この作品は5年前、東京文化会館小ホールで催された現代音楽の会で、Fl.、大鳥典雄、Ob.、桑田春子、Git.、S. ベーレント、Vl.、小林健次その他によって初演された。
当時私の作曲上の課題として「変奏」と「音色構造」、とがあり、ここではその試みがなされている。曲は3つの部分に書かれており、部分Iはこの作品全体の音色を暗示すべき前奏的性格を持っている。休みなく演奏される部分IIで、は、一種の性格変奏(”キヤラクテーリッシュ”)とも言うべきもので進行する。音群A0は、演奏者の積極的な創造参加によって→A1→A2と移行する即ち、五線譜で規定されている音群A0は、A1において、リズム、音色などの変化をともなった近似音形で変奏され、A2ではさらにA1の模倣音形によって、音色、強弱、音高などの変化が奏者に要求されている。部分IIIでは、これはさらに先に進み、部分I、IIをA0として部分IIIはA3にあたる大きな変質が行なわれるべきで、変奏と言う概念の極限の追求が奏者に与えられている。