エクスプレシオーネン (1967)
作品名(英) | Expressions |
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作品名(独) | Expressionen |
作品記号 | 010 |
作品年 | 1967 |
ジャンル | オーケストラ/協奏 |
演奏時間 | 12分30秒 |
楽器 | str-orch |
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曲目解説
石井眞木、1994年。源:CD 「響きの現在Ⅰ」(FONTEC/FOCD-3110)
4人のソリスト(Vl.I, Vl.II, Viola, Vc.)を配する50名の弦楽奏者による「エクスプレシオーネン」は、60年代当時のいわゆる〈前衛技法〉が駆使され、音響は細分化された諸要素からなっている。したがって弦楽器の奏法も複雑で、特殊奏法が頻繁にでてくる。しかし今からみれば、この曲にはその後の拙作にみられるさまざまな音響的要素の萌芽が認められよう。例えば冒頭の、幽き最弱音の響きにPPPで点描するCol Legno(弓の木の部分で弾く奏法)音などには、そのころ体験した「聲明の儀式」から得た〈東の響き〉が感じられるし、リズムも拍節的なものと不確定なリズムの混在〈複合性〉がみられる。また、後半部分には、当時の西欧の前衛音楽とは異質な〈音響の高揚〉があるような気がしている。東西音楽の異質性を認識し、意識した私の最初の作品といえるかも知れない。