ヌクレウス (1973)
| 作品名(英) | Nucleus | 
|---|---|
| 作品名(独) | Nucleus | 
| 作品記号 | 024 | 
| 作品年 | 1973 | 
| ジャンル | 室内楽 | 
| 演奏時間 | 12分 | 
| 楽器 | biwa, hp, shaku, fl | 
| リコーディ音楽出版社本社 | |
|---|---|
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曲目解説
この作品は1973年に行われた "TOKK-ENSEMBLE" の世界公演旅行の際にテヘラン/イランで初演された。
題名の「ヌクレウス」とは、この作品の場合二つの意味をもっている。一つは、拙作の独奏者群とオーケストラのための「ポラリテーテン」(ヴァーションⅢ/1973/Op.22)の<ヌクレウス━核>である「カデンツァ」を基調に創くられた作品であること、そしてもう一つは、四人の独奏者が、演奏において、それぞれ独自な音楽的な<核>を形成することが要求されていることによっている。つまり、この作品の音楽時間━リズムは、記譜されているリズムを尊重しながらも、それぞれの独奏者は、それぞれの東洋━西洋楽器の特性を生かした音楽時間━リズムで演奏していく(このことによって、ある種のずれが生ずる結果になるが、、、)。そして、それぞれが独自な音楽時間━リズムによる核を築きながら、他の奏者と<共生>していくのである。これは、雅楽や能などの伝統音楽にみられる<みはからい>ながら、<擦れ合い>ながら演奏することの現代的な応用でもある。
東西両音楽の代表的な楽器による四人の独奏者たちは、互いに<反発>しながらも、音様式(音程/響き)の近似性に支えられて共生をはかり、予期しない音楽的な<調和>に達するはずである。
石井眞木, 1992
 
		

