ポラリテーテン (1973)
| 作品名(英) | Polaritäten | 
|---|---|
| 作品名(独) | Polaritäten | 
| 作品記号 | 022 | 
| 作品年 | 1973 | 
| ジャンル | オーケストラ/協奏 | 
| 演奏時間 | 23分 | 
| 楽器 | Vers. I: biwa, hp, orch; Vers. II: shaku, fl, orch; Vers. III: biwa, hp, shaku, fl, orch | 
| リコーディ音楽出版社本社 | |
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曲目解説
「ポラリテーテン」とは、両極性、あるいは多極性を意味する。この作品全体の内に、文字どうり複数の<極>が存在するところからこのタイトルがつけられた。
ここでの極とは、西洋音楽の発展的音響と日本の伝統音楽がもつ音に対する独特なコンセプトの凝縮されたものを意味し、ちょうど磁極のように互いに反発しながらも、そこから第3のイメージともいうべき新しい音響の世界を表出することを希求した作品である。
スコア(総譜)は、独奏者群が、いくつかの例外を除いて、各自に与えられた記譜上の音楽時間(リズム)を尊重し、独自の<極>を形成しながらも、他の独奏者、そしてオーケストラ・パートとも、つかず離れず擦れ合いながら演奏していく状態を奏者に要求している。雅楽、能などの伝統音楽では、随所に、互いにみはからい(すれ合い)ながら演奏するということがあるが、これはその演奏形態の、形式上の問題にまでつながる拡大応用である。独奏者たちは、互いに、あるいはオーケストラ音響に反発しながらも<共存>をはかるのである。
なお、この作品にはヴァーションⅠ=琵琶、ハープとオーケストラ版と、ヴァーションⅡ=琵琶、ハープ、尺八、フルートとオーケストラ版がある。
初演=1973年10月(ベルリン・フィルハーモニー)独奏者群:鶴田錦史、篠碕史子、横山勝也、ジェームス・ゴールウエイ/指揮:小澤征爾/ベルリン・フィルハーモニー交響楽団[西独放送(ケルン)委嘱作]
日本初演=1989年10月(サントリー・ホール)独奏群:坂田美子、篠崎史子、三橋貴風、金昌国/指揮:石井眞木/東京都交響楽団
石井眞木, 1994。源:CD 「交響と協奏」 (DENON/COCO-6812)より
 
		

