ブラック・インテンション I (1976)
作品名(英) | Black Intention I |
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作品名(独) | Black Intention I |
作品記号 | 027 |
作品年 | 1976 |
ジャンル | 独奏楽 |
演奏時間 | 8分 |
楽器 | rec |
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曲目解説
私は1977年に「ブラック・インテンション」シリーズとして3曲書いている。第Ⅱ番は木管3本(Ob. Clr. Fg.)、そして第Ⅲ番はピアノ独奏のための作品である。この3作品に共通しているのは、タイトルにある「ブラック・インテンション」で、 これは 音楽上の特別な音楽的意図、 を意味している。 すなわち、 これまでになかった音楽―特異なリズム感、様式感、響き、奏法などが織り込まれている。 例えば、第Ⅱ番では、ドデカフォニック、クロマチック、ディアトニックなど複数の音列移行の循環運動が特異な呼吸法で奏され,第Ⅲ番にはー息のためのピアノ・エチュウドーという変わったサブタイトルが付けられているが、ピアニストの一息の長短、強弱が、曲の大部分の音楽時間を決定する。またこの曲では最大4声の、 速度の異なるリズムを、 同時に演奏しなくてはならない奏法がピアニストに要求されている。
リコーダーの名手フランス・ブリュッヘン氏のために書かれた「ブラック・インテンション第Ⅰ番」は、一人のリコーダー奏者が、2つのリコーダー(soprano recorder/soprano recorder, after a baroque model, pitched a semitone lower) を同時に演奏したり、 tenor recorder の特殊奏法(尺八奏法のイミテーション)に、 声、銅鑼(Tam-Tam)が対位的に演奏され、重層的な音響を形成するなどの、 Black Intention がある。
初演:12.3.1977/ニューヨーク/Rec.独奏: Frans Brüggen
ヨーロッパ初演:1978/ベルリン/コンザーヴァトリーホール/Rec.独奏:Frans Brüggen
石井眞木