アルタネーションII (1984)
作品名(英) | Alternation II |
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作品名(独) | Alternation II |
作品記号 | 059 |
作品年 | 1984 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 14分 |
楽器 | bas-cl, mba |
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曲目解説
この作品は「即興」をテーマにしたものだが、正確に言えば、「管理された即興性」の問題を主眼としている。
タイトルに ALTERNATION (交互)とあるように、Bass-Clarinetteと Marimbaは、短い例外的な箇所を除いて、常にこの問題に直面する。すなわち、両者の一方が、作曲者によって書かれた確定的音形を奏する時、 他方はこれに対して<即興的>に対応(演奏)する、ということが、曲全体で<交互>に行われる。
そして、如何に演奏家がイムプロヴィゼーションするか、がこの作品の核心的な問題で、 作曲者が書いた確定的な音形を常に念頭におきながら、奏者は、これと近似(類似/シュミルテュード)な音形でイムプロヴィゼーションすることが非常に重要だ。
この<交互>と<近似音形>によって「管理された即興性」とは、換言すれば、この作品への<様式的な統一への、演奏家の創造的な積極参加>であり、これがもう一つのテーマなのである。
石井眞木