浮游する風 (1989-1992)
作品名(英) | Floating Wind |
---|---|
作品名(独) | Floating Wind |
作品記号 | 084-086 |
作品年 | 1989-1992 |
ジャンル | オーケストラ/協奏 |
演奏時間 | 41分 |
楽器 | orch |
リコーディ音楽出版社本社 | |
---|---|
住所 | G. Ricordi & Co. Bühnen - und Musikverlag GmbH Stralauer Allee 1 10245 Berlin ドイツ (Germany) |
電話 | +49 (0)30-52007-08 |
ファクス | +49 (0)30-52007-1333 |
メール | umpg.classical@umusic.com |
日本の代理店:株式会社ヤマハミュージックメディア(出版部) | |
電話 | 03-6894-0250(代表) |
メール | ymeg-ymm-pub-hire@gmx.yamaha.com ymm-hire-SMB@music.yamaha.com |
研究スコア販売(世界中):ミュージク・ショップ・ユーロプ | |
ホームページ | Music Shop Europe |
曲目解説
-第Ⅰ曲 雅霊 / 第Ⅱ曲 風姿 / 第Ⅲ曲 砕動鬼 -
「浮游する風」は、1989年(第Ⅲ曲は92年に改作)に作曲された交響三連作である。それぞれは独立したオーケストラ作品で、1989年に三曲とも単独で初演されているが、連作として当初からそれぞれの三作品に「雅霊」→序、「風姿」→破、「砕動鬼」→急という性格を与えて構想し、作曲した。したがって、オーケストラ編成も三作品共通の規模で書いている。但し、第Ⅲ曲の「砕動鬼」は、「急」の性格をより強調するために、単独初演後「打楽器協奏曲」に改作した。
タイトルの「浮游する風」は、今道友信氏の一節『結晶の美学としての抑制の極が、却って結晶の形を超えて無形のそこはかとなき漂いに昇華され空に浮遊する風に化してゆく不思議な過程』(注)からとった。この美しき言葉で表わされている変容の美学に触発された響きと時間の変容がこの交響三連作の核心をなすコンセプトなのである。
[(注)今道友信「東洋の美学」1980年/TBSブリタニカ279~280頁]
初演(交響三連作として):11.4.1992/東京文化会館/「現代の交響作品展'92」/指揮:石井眞木/新交響楽団
ヨーロッパ初演:7.9.1993/ベルリン芸術週間/ベルリン・フィルハーモニーホール/指揮:石井眞木/新交響楽団
今道友信。源:「東洋の美学」1980年/TBSブリタニカ279~280頁