風姿 (1989)
作品名(英) | Fū Shi (Shape of the Wind) |
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作品名(独) | Fū Shi (Gestalt des Windes) |
作品記号 | 084 |
作品年 | 1989 |
ジャンル | オーケストラ/協奏 |
演奏時間 | 18分 |
楽器 | Orch |
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曲目解説
石井眞木
『あらゆる物事をつうじて序破急ということがある…』
と、これは世阿弥の「風姿花伝」の一節である。そして、「花鏡」では、
『ひとさしの舞を、序・破・急という変化の秩序にあてはめるように構成し…』
と記述している。
このほぼ六百年前の芸術論によるものは、一般に現代のわれわれがもっている序破急の認識とは隔たりがあるようだ。本来「序破急」とは、創造の根本であり、哲学でもあり、深奥である。
オーケストラのための「風姿」は、この世阿弥の序破急の理念に、ある啓示をうけ、この作品のすべての音・律要素に投射し、現代の鏡に反射させ、そこから新しい調和と合一を得んとした。ここで生じる音響の出来事(Ereignis) は、ミクロ的には増減と複合的な変化をくりかえし、マクロ的には音響の交錯の内に,一つの序破急の<変化の秩序>という大きな空間を描く。
単独初演:1989年10月4日/作曲家の個展・石井眞木(サントリー音楽財団コンサート)/サントリー・ホール/指揮:石井眞木/東京都交響楽団