弦楽四重奏曲ー「西・金・秋」 (1992)
作品名(英) | String quartett -- West - Gold - Autumn |
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作品名(独) | Westen - Gold - Herbst, Streichquartett |
作品記号 | 096 |
作品年 | 1992 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 11分 |
楽器 | str-qu |
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曲目解説
弦楽四重奏という音媒体は、最も純粋な意味で西洋音楽的である。ここに新しい地平を求めることは至難な試みである。
日本の伝統音楽では、<方位>と音楽の秩序とが密接な関係をたもっていた。このことは鎌倉時代の楽書『管絃音義』に詳しいが、この作品のサブタイトルー西・金・秋ー、そしてこの曲の音階として使っている日本古来の平調は、<西の方位>の換喩(metonymy)である。また、E,Es、G,D,A,H,B音はサブタイトルの独、英語からとられた音名であるが、9度音程の跳躍とともに作品の重要なモティーフとなっている。このような西欧的なモティーヴィッシュな手法に加えて、この作品には、西洋音楽の時間的方向性を希薄にするハーモニックス音響の集合、無限旋律、音の堆積などを内在させたが、これは、西欧的手法と東洋的コンセプトの二つの音世界から、一つの新たな音楽的秩序、調和を求めたのである。
初演:1992年5月21日/カザルス・ホール/アルディッティ弦楽四重奏団
韓国初演:1992年/ソール/「第20回パンムジーク・フェスティヴァル」/ニューアーツ弦楽四重奏団
ヨーロッパ初演:1996年10月14日/ウイン/フェストシュピールザール/ニューアーツ弦楽四重奏団
石井眞木