カレイドホン (1993)
作品名(英) | Kaleidophon |
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作品名(独) | Kaleidophon |
作品記号 | 097 |
作品年 | 1993 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 15分 |
楽器 | j-drums, mba, 2 perc |
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曲目解説
この作品は、日本太鼓群、マリンバ、そして2つの打楽器群の響きの変換のコンセプトによっている。それぞれ異なった響きをもつ音群は、その特徴的な響きの要素を変換していき、互いに交錯し、反射しあい、反発と融合をくりかえす。ちょうど万華鏡を覗いたような動的な<響きの綾>を形成するように、、、。そしてそれらの響きは、最後に、ある一方向へむかって次第に収斂していく。
「カライドフォーン」では、このように、<打つ、叩く>ことによる、現代的な<響きのもつ意味>を探ろうとする。
石井眞木, 1992
この曲は、1987年に急逝した、日本太鼓のグループ「鼓童」の代表者河内敏夫氏を追悼した作品である。
ここでは龍笛の響きが虚空に飛翔(昇)し、ある心象を表すが、全体は、河内氏との生前の交友を追想するかたちで構成されている。そのため、氏の「鬼太鼓座」時代に私が書いた「モノクローム」や、「入破」などのリズム、旋律の断片が登場したりする。
なお、「虚空」は、龍笛を中心に、6人までの不確定な人数の打楽器奏者によって演奏される。今回は打楽器2人のヴァーションである。
初演:1987年4月/ベルリン・フィルハーモニー/龍笛独奏:赤尾三千子、打楽器:ベルリン・パーカッション、指揮:石井眞木
石井眞木, 1992