起−承−転−合 II ー唐詩「春暁」(孟浩然)によるー (1999)
作品名(英) | Ki-Shō-Ten-Gō II |
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作品名(独) | Ki-Shō-Ten-Gō II |
作品記号 | 115 |
作品年 | 1999 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 17分 |
楽器 | str-orch |
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曲目解説
「起承転合」(起承転結と同じ)は、中国の唐代に確立した詩体の構成法を言う。1999年2月にニューヨークで初演された「起ー承ー転ー合Ⅰ」は尺八独奏と6楽器の編成による作品だが、弦楽合奏のためのこの作品は起承転合の構成法を音楽に取り入れた試みの第二作目にあたる。そして、特にここでは、起承転合の典型的な詩例である孟浩然(もう こうぜん)の有名な絶句「春暁(しゅん ぎょう)」に触発されて作曲した。
「春暁」
春 暁 不 覚 暁 処 々 聞 啼 鳥 夜 来 風 雨 声 花 落 知 多 少
(訓読)
春眠、暁( あかつき )を覚えず。処々( しょしょ )、啼鳥( てい ちょう )を聞く。夜来、風雨の声。花落つること、知る多少。初演:1999年12月23日/「鎌倉芸術館ゾリステン第14回コンサート」/指揮:石井眞木/鎌倉芸術館ゾリステン
石井眞木