フォーティーン・パーカッションズ (2000)
作品名(英) | Fourteen Percussions |
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作品名(独) | Fourteen Percussions |
作品記号 | 119 |
作品年 | 2000 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 14分 |
楽器 | perc |
Steve Weiss Music | |
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曲目解説
この作品では、2人の打楽器奏者が7個づつの打楽器を演奏する。7つの打楽器の選択は奏者の任意であるが一定の規定がある。すなわち奏者は、余韻の短い2個づつの金属、木質、膜質打楽器、そして1個の余韻の長い打楽器を選択しなければならない。第Ⅰ奏者は高音域、中音域、第Ⅱ奏者は中音域、低音域の打楽器を選ぶ。
15年前の拙作、打楽器独奏のための「サーティーン・ドラムス」(1985/Op. 66)と「フォーティーン・パーカッションズ」は題名に類似性があるが、前者は〈13〉、後者は〈7×2=14〉の数が作品構造の核となっている。このようにコンセプトは似ているが、両者の際立った相違はその音色にある。「サーティーン・ドラムス」がリズムの変容を13個の膜質打楽器のみで行い、音色的にはモノクロームであったのに対して、「フォーティーン・パーカッションズ」は既述したように、高音から低音までの14個の異なる打楽器の音色の変化があり、それがリズムの変容と構造的に等価値をもつ。
「フォーティーン・パーカッションズ」では、14個の異なる打楽器を打つ、叩く奏法により変化する音色で、単純から複雑なリズムへ―打楽器の根源的な奏法から現代的な錯綜した奏法へ移行していく。
初演;2001年1月19日/「吉原すみれ・パーカッション・リサイタル」/東京オペラシティーコンサートホール/打楽器①:吉原すみれ、②:山口恭範
石井眞木