秋のメタモルフォーゼ (1986)
作品名(英) | Autumn Metamorphose |
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作品名(独) | Herbst-Metamorphose |
作品記号 | 070 |
作品年 | 1986 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 14分 |
楽器 | pf, hp, vib |
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曲目解説
拙作に作品68の、オーケストラのための「秋のヴァリアンテ」(1986) という作品があるが、これは、19世紀後半~20世紀初頭の後期ロマン派的な<スタイル>による短い楽曲をテーマに、それを変奏ー変形するという作品であった。この「秋のメタモルフォーゼ」は、その変形されたテーマを、「トリオ」という媒体で、さらにメタモルフォーゼすることによって、現代的な新しい意味を探ろうとした作品である。
ここでは、ロマン派的な様式によるテーマの線的な形が、ピアノ、ハープ、ヴィブラフォンという楽器のもつ響きに消滅し、テーマがもつ和音のみが響きとして現代的に変容され、豊饒な響きの世界を表出する。
初演は1986年2月、アメリカの演奏家によってサンフランシスコで行われたが、同年4月に日本初演を行った高橋アキ、篠崎史子、山口恭範の3人の演奏家に献呈されている。
初演:1986年2月/サンフランシスコ。演奏:W・ダミス、K・イノーク、M・チューン
石井眞木、1992年