タンゴ・プリズム (1987)
作品名(英) | Tango-Prism |
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作品名(独) | Tango-Prism |
作品記号 | 073 |
作品年 | 1987 |
ジャンル | 独奏楽 |
演奏時間 | 10分 |
楽器 | acc |
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曲目解説
「タンゴープリズム」は、ブエノス・アイレスに生まれた「タンゴ」にプリズムをとうして、デフォルメ(変形)させる、というコンセプトをもった作品である。
この作品はアコーディオンの名手、御喜美江氏のために書いたが、同属楽器とはいえアルゼンチン・タンゴの花形楽器であるバンドネオンとは音色的には微妙に異なる。したがって、デフォルメという作曲技法を用い、素敵なタンゴを頌しながら現代的なアコーディオン作品にしようとした。
曲は先ず、タンゴの代表作"La Cumparsita"の冒頭のリズムが、 空気音(アコーディオンの排気-吸気による一種の騒音)によって提示される。そして変形された"La Cumparsita"のメロディー、オブリガード風な対旋律などが次々に―断片的に―現れる。さらに"Jalousie"のデフォルメされた断片とも交錯しながら展開していく。
初演:21.3.1987/「御喜美江リサイタル」/東京/Acc. 独奏: 御喜美江
ヨーロッパ初演:17.10.1987/ザールブリュッケン(ドイツ)/Acc. 独奏: 御喜美江
石井眞木