コンチェルタンテ (1988)
| 作品名（英） | Concertante |
|---|---|
| 作品名（独） | Concertante |
| 作品記号 | 079 |
| 作品年 | 1988 |
| ジャンル | 室内楽 |
| 演奏時間 | 23分 |
| 楽器 | mba, perc |
| リコーディ音楽出版社本社 | |
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曲目解説
非常に光栄なことだが、大分前から、安倍圭子さんと、ストラスブール打楽器合奏団から、同合奏団の25周年記念に作品を書かないか、と依頼されていた。この度、マリンバと6人の打楽器による「コンチェルタンテ」という形で、実現出来たことを、大変嬉しく思っている。
この作品で、マリンパと打楽器は、題名のように、リズム、音色などで、〈対抗的〉に、また時に〈協調的〉になりながら、協奏する。しかし、曲の音構造、律動構造は、従来の意味の「コンチェルタンテ」という概念には無い、新しい要素によって形成されている。例えば、不確定なリズムと拍節約リズムの桔抗。西洋風なメタル的な銀色の音色と、東アジア風の木質音色との融合〈響奏〉、といった要素がこの作品の〈核〉をつくっている。
この「コンチェルタンテ」を、輝かしき現代マリンパ芸術の始祖・安倍圭子さんと、同様に打楽総芸術を先駆的に世界に広めたストラスブール打楽器合奏団に献呈します。
石井眞木