ピアノ曲−北・銀・夜(冬) (1991)
作品名(英) | Piano piece -- north - silver - night(winter) |
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作品名(独) | Klavierstück Nord - Silber - Nacht (Winter) |
作品記号 | 093 |
作品年 | 1991 |
ジャンル | 独奏楽 |
演奏時間 | 6分 |
楽器 | pf |
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曲目解説
古来、日本の伝統音楽では、<方位>と音楽の秩序とが密接な関係を保っていた。この作品のサブタイトルー北・銀・夜(冬)ー、音階の盤渉調(ばんしきちょう)は、<北の方位>の換喩である。また、D、S(Es)、B、E、A、C、H 音は、サブタイトルの独語からとられた音名で、作品の重要なモティーフとなっている。[NORD・SILBER・NACHT]
このような西欧的なモティーヴィッシュな手法とともに、この作品では、西洋音楽の時間的方向性を希薄にするような、極端に遅いリズム感―音楽時間や、長いアッチェレランド、常時ペダルを踏み続ける(残響)など、東洋古来の音楽がもつ<響きを堆積させる>という手法の応用が在り、さらに、瞬時的ではあるが、クレッシェンドから<頂点を形成する>という西洋音楽的な手法などが交錯する。 西欧的ー東洋的コンセプトと手法による、いわば、二つの音世界から、新たな響きの世界を求めた小品である。
初演:1991年11月/神奈川県立音楽堂/Pf.独奏:石井眞木
石井眞木