ピアノ曲−北・銀・夜(冬) (1991)

基本
作品名(英) Piano piece -- north - silver - night(winter)
作品名(独) Klavierstück Nord - Silber - Nacht (Winter)
作品記号 093
作品年 1991
ジャンル 独奏楽
演奏時間 6分
楽器 pf
楽譜・譜面
リコーディ音楽出版社本社
住所 G. Ricordi & Co. Bühnen - und Musikverlag GmbH
Stralauer Allee 1
10245 Berlin
ドイツ (Germany)
電話 +49 (0)30-52007-08
ファクス +49 (0)30-52007-1333
メール umpg.classical@umusic.com
日本の代理店:株式会社ヤマハミュージックメディア(出版部)
電話 03-6894-0250(代表)
メール ymeg-ymm-pub-hire@gmx.yamaha.com
ymm-hire-SMB@music.yamaha.com
研究スコア販売(世界中):ミュージク・ショップ・ユーロプ
ホームページ Music Shop Europe

曲目解説

古来、日本の伝統音楽では、<方位>と音楽の秩序とが密接な関係を保っていた。この作品のサブタイトルー北・銀・夜(冬)ー、音階の盤渉調(ばんしきちょう)は、<北の方位>の換喩である。また、D、S(Es)、B、E、A、C、H 音は、サブタイトルの独語からとられた音名で、作品の重要なモティーフとなっている。[NORDSILBER・NACHT]

このような西欧的なモティーヴィッシュな手法とともに、この作品では、西洋音楽の時間的方向性を希薄にするような、極端に遅いリズム感―音楽時間や、長いアッチェレランド、常時ペダルを踏み続ける(残響)など、東洋古来の音楽がもつ<響きを堆積させる>という手法の応用が在り、さらに、瞬時的ではあるが、クレッシェンドから<頂点を形成する>という西洋音楽的な手法などが交錯する。 西欧的ー東洋的コンセプトと手法による、いわば、二つの音世界から、新たな響きの世界を求めた小品である。

初演:1991年11月/神奈川県立音楽堂/Pf.独奏:石井眞木

石井眞木