漂う島 (1979)
作品名(英) | Drifting Island |
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作品名(独) | Drifting Island |
作品記号 | 038 |
作品年 | 1979 |
ジャンル | 室内楽 |
演奏時間 | 12分 |
楽器 | 17-gen, Perc |
ゼンオン(株)全音楽譜出版社 | |
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曲目解説
冒頭で、茫洋としたTam-Tam、Gong の響きと箏のハーモニックス音のなかから現れる "Tetra-Tone(4つの音)" がこの作品のモチーフで、これが箏と打楽器(マリンバ)で変奏されながら展開し、交錯し<恊奏>する。
初演は1979年東京/箏:沢井一恵、打楽器(マリンバ):吉原すみれ
源:CD「エクローグ/吉原すみれ打楽器の世界」Camerata 36CM-6
この作品では、別表にあるように、3 オクターブ(フラジオレット音を入れると4オクターブ)にわたる音域の十七絃の、単純な4つの “テトラトーン" が重要なモチーフになっている。これにタムタム(銅鑼)他の茫洋とした響きと、マリムバのS躍動(テトラトーンのモチーフから、しばしば、ドデカフオニックな音形にまで跳躍する)がある。この音程の飛躍と音響における “単純" と “複雑" は、沢井一恵、吉原すみれの “名人芸" によって、協奏し、対峙し、交錯して、新しい音世界を形成してゆく。
初演は1979年10月22日青山タワーホールの「沢井一恵十七絃リサイタル」において、この作品が献呈されている沢井一恵、吉原すみれの両氏によって行われ、その後現在まで、すでに20数回の再演がなされている。